この仮説をもとに、身近な事務員さんにインタビューを行った。
我々の大学で授業関係の事務を行う事務員さんにインタビューをしたところ、
「全学生が履修する必修の共通科目『情報』について、履修登録を間違えている学生の対応に手間がかかる」
という悩みを抱えていることが分かった。
さらに調査を進めたところ、この悩みにはさまざまな課題があることが分かった。
- 学生の名簿を授業担当教員に送るとき、パスワードの設定やデータの準備に手間がかかる
- 履修登録を間違えている学生を探すとき、学生が登録した科目番号を照合して確認するのに手間がかかる
- 履修登録を間違えている学生にメールを送るとき、メールに必要な情報が散らばっていて探すのに手間がかかる
- 履修登録を間違えている学生にメールを送ったあと、変更されたか確認するのに手間がかかる
- 履修登録を間違えている学生にメールを送ったあと、学生がなかなか対応せず間違いが修正されない
などさまざまな要因を確認できた。
これらの課題のうち、今事務員さんが1番大変だと感じている、
という課題を解決する メール作成支援Webアプリ「フジヱ」 を作った。
参考:事務員さんへのインタビューによる成果はチームのMiroにまとめられている (https://miro.com/app/board/uXjVLOhn9QY=/)
MVPとしてこの課題を解決するプロダクトを作った。
- 「共通科目『情報』の履修登録を間違えている学生にメールを送るとき、学生の学校メールアドレス・個人メールアドレス・間違えて登録している科目番号・正しい科目番号を探すのに手間がかかる」
メールに必要な情報を楽に集められる体験ができます! フジヱに実際に事務に用いられているデータに近いダミーデータをあげてみてください。入力すると履修登録を間違えている学生のこれらの情報が一目でわかります。
- 学校メールアドレス
- 個人メールアドレス
- 間違えて登録している科目番号
- 正しい科目番号
- 間違いの要因
今後も事務員さんとのインタビューやデモを通してフィードバックをもらいながら、課題解決力を持った本当に価値のあるプロダクトを作っていく。
現時点ではプロダクトの価値を検証するためにターゲットと課題を絞っています。我々の大学の学士課程の授業関係の事務を行う事務員さんのための、全学生が履修する必修の共通科目「情報」にあたる3つの授業のうちの1つ「データサイエンス」について、ある科目番号の履修登録を間違えている学生の情報が一目でわかるプロダクトを作りました。
今後さらにフィードバックを受け、
- 他のすべての授業についてわかる
- 必要な情報を持ったメールが自動で送信される
- 事務員さんが抱える他の課題も解決できる
のように展開される可能性もあります。
またこのような課題は、他の大学の事務員さんや企業の事務員さんなど多くの人が抱えていると考えています。これからますます展開されていく可能性があります。
- リーンスタートアップ
- 顧客との協調
- 個人との対話
- 変化への対応
- 動くソフトウェア