グローバルのPEARの影響を受けないユーザー環境のPEARを構築します。インストールしたPHPにも影響を受ける事がありません。
ユーザー環境のpearは主にプロジェクトを横断するphpunitやbearコマンド等のbinツール(phpunit, dbunit, invoker, phpdepend, phpmd, phpcs, apigen, phpdox, docblox)に使います。
PHPに付属するグローバルのPEARか、無ければgo-pearでインストールします。
下記の手順でホームディレクトリ下にPEARフォルダ(~/pear)が作成され、ライブラリやコマンドがユーザー環境で使用できます。
pearフォルダと.pearrcを作成
$ pear config-create ~ ~/.pearrc
ユーザー環境のPEARをインストール
$ pear install -o PEAR
.bash_profileにパスを追加
export PATH="$HOME/pear:$PATH"
export PHP_PEAR_INSTALL_DIR="$HOME/pear/php"
パスを有効に
$ . ~/.bash_profile
PEARのパスとENV確認
$ which pear
{home}/pear/pear
$ env | grep PEAR
PHP_PEAR_PHP_BIN={home}/pear
PHP_PEAR_INSTALL_DIR={home}/pear/php
~/.pearcがあるのでpearコマンドの操作がユーザー環境のPEARに対する操作になります。
$ pear config-set auto_discover 1
$ pear install pear.phpunit.de/PHPUnit
pearでインストールしたコマンドもユーザー環境にインストールされます。
$ which phpunit
{home}/pear/phpunit
プロジェクトフォルダにpearフォルダと.pearrcを作成します。
$ pear config-create /path/to/project /path/to/project/.pearrc
-c
オプションで指定して操作します。
$ pear -c /path/to/project/.pearrc config-show
$ pear -c /path/to/project/.pearrc config-set auto_discover 1
$ pear -c /path/to/project/.pearrc install Cache_Lite
$ pear -c /path/to/project/.pearrc install pear.bear-project.net/bear-beta
プロジェクトのinclude_pathは/path/to/project/pear
になります。